









リフォームの仕事に長年携わっているが、「寝室をリフォームしてください」というリクエストは、そんなに多くない。しかしながら、実はパナソニックには、長年に渡る眠りに対する研究実績と、人間にとって大変重要な眠りをより快適にするための寝室空間に対する知見がいろいろとあり、今回お客様からの依頼で寝室リフォームを手がけられたことはとても嬉しいことだった。
ご主人のたっての希望で半年前にリビングシアターのリフォームをさせていただいたA様邸。リフォーム半年点検で、ご自宅を訪問。旦那様はご不在で、奥様にお話をお伺いした。
「いかがですか?その後リビングシアターやその他リフォームについて、不都合な点は出ておりませんか?」と言う、私の問いに、奥様は、「リビングのリフォームには大変満足しています。特に照明の演出のおかげでとても素敵なリビングになりました。」と大変ご満足されている様子。
しかし、シアターの話が出なかったので、「シアターはいかがですか?」と確認したところ、奥様の表情が曇った。「実は主人がシアターを見てしまうと、LDKに私の居場所がなくなってしまって・・・。勿論一緒に楽しめる映画は一緒に楽しむのですが、主人の大好きなSFやアニメで私のついていけないものも多く困っています。」とのことだった。
確かにリビングシアターはシアターを見始めるとLDK全体がシアター用の照明になってしまうので、奥様の居場所がなくなるのは良くわかる。確かにこれは問題だと思いながら家全体のプランを眺めた。
ふとその時、あることを思い出した。確か以前は主寝室でお2人で就寝されていたが、今は旦那様が客間でお休みになられているはず。それなら、主寝室を奥様の個室にされてはどうだろうか。

「え?あんな何もない部屋、私の部屋にされても嬉しくないです。」
「いえいえ、これから作るのです!奥様にとって最良の個室を!」こんなことから、A様邸の寝室リフォームは始まったのだった。
趣味なんて別にないし、夢っていわれても・・・と困惑気味の奥様に、普段の生活の様子をきいた。
「まず朝起きますよね、みんなの食事を作って、会社と学校に送り出した後、一通り家事を済ませて、ダイニングで軽い昼食を食べながら、Facebookをチェックします。」
ダイニングには、ノートパソコンが置きっぱなしになっている。
「えっFacebookされてるんですか?私も始めたばかりですが、あれ、いいですよね!自分の認めた人とだけつながれて、それもゆるーくつながったり、しっかりつながったり。iTunesで音楽の編集やYouTubeも良くチェックされるんですか。へえー。結構パソコン使いこなしてらっしゃるんですね!」
何気ない会話から、奥様がお若い時、設計ソフトのバグチェックの仕事をされていたという話に。パソコンにお強いはずだ。
「それだったら、寝室にデスクを置いてパソコンコーナーを作りましょうよ!」という私に、
「えっ、いやだ!寝室にデスクを置くと仕事場みたいになるし、男の人の部屋のイメージがあるから。やっぱり寝室は、落ち着いたリラックスできる雰囲気にしたいわ。」
奥様にとっての「落ち着いたリラックスできる雰囲気」を確実につかみとるため、今まで、提案したことのある寝室のCG集をご覧いただいた。


お客様の夢を叶えるリフォームを実現するためにまず必要なことは、お客様と信頼関係を築くことです。そして、お客様が私たちの前で安心して自由に振舞うことができ、感情の交流を行える関係を成立させることです。
そのために、プランナー、工務ディレクターは全員ラポールの教育を受けています。
臨床心理学用語。相手を受け止め、
相手との間に信頼感を創り出し、
心の回路をつなぐためのコミュニケーションスキル。
これかなあ、と一枚のCGを指差された。選ばれたのは、シックで落ち着いた、高級ホテルのイメージ。
「わかりました!このイメージにパソコンコーナーを作っても、女性らしい、安心して私の居場所と主張できる空間を設計することが出来るんですよ!いつでも気兼ねなく自分の時間を堪能できる。そんな空間にしましょう!」

ぜんぜんイメージできない・・・。と、無言の奥様のお顔に書いてある。
「ベッドルームのイメージはこのCGですね!それじゃあ、この雰囲気に女性らしいほっこりくつろぎSitting area設計してきますね。勿論、リビングでもご好評の照明の演出、ここでは眠りの為の照明演出や空気環境、収納などを提案に盛り込んでみますね!」

いざカウンセリングと言っても初対面ですから言いたい事を気兼ねなく話せなかったり、どこまで詳しく話したら汲み取ってもらえるのかと言った不安な面もあるでしょう。
要望を一生懸命伝えても、違う意味になったり、矛盾が生じたり…。
お客様の要望はとっても大切です。しかし、お客様の要望が夢や希望を的確に捉えているとは限りません。
お客様の要望を超えた提案をする為に、当社プランナーは幅広い建築や暮らしの知識の中から色々な質問をさせて頂きます。




そこで、和室はご主人の個室に。シアターリビングも今まで通り存分に楽しむ。
洋室を奥様の個室に。自分の趣味の時間を過ごせるお気に入りの場所を手に入れて、快適な睡眠環境が整う、くつろげるお部屋へリフォーム。
さっそくいくつかの案を検討した。



そして、奥様にぴったりの案が完成した。
1人用に少しコンパクトにしたベッドまわりには自然光が入り、趣味のコーナーは少しだけ奥まったほっこりした空間。足をのばしてのびのびできるベンチもあって、自分の時間をいろいろと楽しめる。クローゼットは機能的に。


お客様との打合せが進み、各部屋のイメージの整合が取れてくると、その部屋のお客様の価値観にあった、部屋らしさを検討します。
部屋らしさとは、たとえばリビングで言うと、応接間のように格式ある物もあれば、ファミリールー ムのように、くつろげる物もあります。また、お茶の間のようなもっとフランクに過ごせる空間も作ることは可能です。
お客様の価値観に合った部屋らしさを作り上げることはとても重要です。



照明計画は、天井に空の明るさの変化を感じられるような「おりあげ天井」。白色と電球色の2色の光の色を混ぜることにより、色々な雰囲気が楽しめる。
壁面には、ポイントとなるスタンドやダウンライトを適切に配置して、手元やテレビ周りなど必要なところはしっかり明るく、また華やかに演出。



ライトコントローラにより、シーンは自由自在。多種多様なシーンの
中から、寝室・プライベート空間にふさわしい4つを選んで設定。






寝室の空気環境をよくするためには、ベッドなどのレイアウトを考えて、空調機器もコーディネートすることが重要。例えば、からだに直接エアコンの風があたらないように設置したり、温度・湿度を調整するなど。エアコンを上手に隠して取り付ければ、インテリアの邪魔にならないスッキリ空間をつくることが可能。



中央柱を抜く直前の写真です。この柱、構造計算をして確認をしたうえで、抜くことができたおかげで、広がりのあるシッティングエリアを獲得。工事の節目、丁寧に慎重に取り外した。

奥様が壁に背をもたせかけてテレビの位置を眺めたときに、肘をつきたくなる位置を探して現場確認を行い、ぴったり合わせた、ニッチの高さを決定。

クローゼット上の天井が下がった部分には、電気配線が集合していて、ここからベッドまわりの照明の配線を出している。
人の頭が入る点検口を設けているので、将来の変更や不具合時にも安心。


いくら夢をかなえる空間の図面や提案書が出来ても、それをきっちりカタチに出来無ければ、意味がありません。空間設計デザインで設計された夢のプランは、「高品質の施工」技術があって、初めて実現するのです。
パナソニックグループのリフォーム会社ならではの、商品を知り尽くした施工ノウハウと、独自の施工管理システムで、不具合を未然に防ぎ、高品質の施工を実現しています。
